中国の大気汚染物質PM2.5が随分と深刻です
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毎日、新聞を読んでいても、中国の話題が尽きることはありませんね! 政治、経済、社会、何かしら起こっています。
そんな中、最近非常に気になるのがPM2.5。
間近なビルものか住んで見えず、北京や河北省、東北地方も黒い霧に覆われ交通規制や小学校が急行になったりと、非常に深刻です。
暖房用の石炭を炊く季節になると、農村や都市近郊の家々からは黒い煙が立ち上り汚染は更に拡大される見込みです。
黒竜江省のハルビンはもっともひどく、直径2.5マイクロメートル以下の微粒子状の物質の濃度が1立方メートルあたり1,000マイクログラムの観測上限を超えました。
日本の環境基準の1日平均35マイクログラムをゆうに越してしまった信じがたいほどの汚染度です。
このような状況を当局は察していたのでしょうか? 察していたのでしょうね。でも、どうすることもできないというのが現状でしょう。こんな時に限り、日本の先進技術がどうのこうの、技術提供、資金提供と来るわけです。
それはさておき、中国のPM2.5の汚染度は現在最悪の段階で「もっとも深刻な汚染」に該当する日々が続いております。
もっとも懸念されるのは、住民の健康被害。
世界保健機関(WHO)の専門組織である国際がん研究機関(IARC)はPM2.5は発がん性があると認定しました。アスベストや禁煙と同程度のリスクがあるとのことです。
PM2.5の粒子は非常に細かく、肺の奥まで入りやすいため、肺炎や喘息、気管支炎を起こします。世界保健機関が早急な対策を要望するのは至極当然。
中国政府が急いでやるべきことは、発電所や工場に脱硫装置を設置して排煙を浄化すること。環境対策にコストを掛けず、成長戦略にのみ目を向けすぎたつけが回ってきています。
これからは環境保護に資金を回さないと首をしめることになります。
排ガス対策も急務。中国のガソリンは質が悪いために、高濃度の汚染物質を排出しています。
やはり心配なのは、在留邦人の方々、それと偏西風に乗ってやってくる日本列島への直接的な被害ですね。 人ごとではないので、環境対策は両国協力してやるしかありません。
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